RPG学園♪
終了後


「大丈夫か?

水瀬。」

「きゅう〜。」

「最後に魔力を使ったのが原因か。

俺の力、居るか?」


「是非。」

「ほら。」

手を差し出す。


「先輩、たまには口移しが…」

「え?」

「今なら他の人もいませんよ?

それに、モンスターを倒したご褒美ってことで…」


「…仕方ねぇな。」

「皆さんには内緒にしますから。」


「ああ。」

「…ん。」



ドクンッ、

魔力に近い幸大の力が水瀬の体内に流れた。


「ふゃぁ〜。」

「あ、眼鏡をずらしちまったか。」


幸大が眼鏡の位置を直す。


「先輩の魔力はぽかぽかしますね〜。」


「おい、危ないぞ!」


「ふぇ?」

水瀬が見たのは、実技試験用のモンスター。


「試験中に逃げ出したみたいだな。

こっち向かってくるし…

水瀬、離れてろ。」

「いえ、先輩。

私がやります!」

「大丈夫か?」

「その代わり、手を握って魔力を分けててください。」


「ああ。

任せろ。」


水瀬が杖を構えた。


「チェーン、ロック!」


ジャラッ、

ガキンッ、


地面から鎖が数本現れモンスターを縛り上げる。


ギチギチ、


「『エンジェルアロー』」


ドシュッ、

モンスターを光の矢が貫く。


バシュウッ、

モンスターが消えた。
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