RPG学園♪
バンッ、

部屋の入り口の襖が開く。


「しー君!

しー君がそう言ってくれるなんて、私は嬉しくて涙が!!」

結衣が史郎に飛び付く。


「お前も大変だな。」

幸大が言う。

「お前には言われたくないな。」


ドサッ、

4人が飛び付く。

「幸大!」

「兄様!」

「先輩!」

「…。」


「じゃあ、皆、行きましょう。」

「ああ。」

奏と柚葉が幸大の腕をがっちり掴み引きずる。

「しー君もね。」

史郎も結衣に引きずられる。

「知也さんは男湯に行ってください。」

「ってことはもしかして!?」

「知也さん…

邪魔したら二度とお風呂にすら入れなくなりますよ?」

水瀬の眼鏡が不穏な光を放つ。


「は、はい。」





混浴、更衣室



「服はせめて自分で!!」


「幸大が逃げたら困るからな。」

奏が言う。

「ここまで来たら逃げねぇよ。」

「本当かしら?」

「ああ。

べつに見たくないわけじゃないしな。」


「そ、それは見たいってことですか!?」

水瀬が言う。

「否定はしない。」

「…。」

「頼むから見つめるな。


って言うか、後ろ向いてろ。」



「幸大も大変だな。」

「お互い様だ。」



幸大と史郎は腰にタオルを巻き先に入る。
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