RPG学園♪
「緊張するな。」

史郎が言う。

「ああ。

だが、逃げたいって気持ちよりも見たいって気持ちが勝ってる。」

「ああ。」




ガラッ、


「しー君、お待たせ。」

「幸大、逃げてないか?」

「兄様は逃げないわよ。」

「め、眼鏡が曇ります…」

「あそこにいる。」


沙耶が湯けむりの中、的確に見つける。



「うわ…」

「お…」


女性陣もタオルを巻いていた。


「な、何か恥ずかしくなってきたぜ。」

「兄様、背中を流してあげるわ。」


「しー君、私も背中流してあげる。」

「おとなしく従うべきだな。」

史郎が言う。


「だな。」




ごしごし、ごしごし、


「背中だけじゃなかったのか?」

「仕方ないだろ?

4人が全員背中ってわけにはいかないんだから。」

奏が背中を流しながら言う。


「だがな、配分の仕方に問題があるだろ。」

「私はない。」

沙耶が腹部と胸部を洗いながら言う。


「いや、この位置だと沙耶の胸が…」


むにっ。

「ちょっ、水瀬!?」

腕を洗う水瀬の胸が当たる。

「人の体を洗うのは初めてなのでたまたま当たっちゃうんです。」

むにっ。

むにっ、むにっ。

「わざとだろ!?」

「偶然で〜す。」

「私は少々納得がいかないわ。

足だなんて。」

柚葉が言う。
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