RPG学園♪
「終わったぞ…って、あいつらがいない?」

幸大が周りを見回す。


「おい、これ!」

史郎が見つけたのは水。

「近くには何もないのに水が?」

知也が言う。

「これ、足跡だ。」

史郎が指差した水が足跡になっていた。


「ってことは、水滴があれば、」

幸大が言う。


「ここ!」

結衣が見つけたのは開いた窓。

窓の縁についた水。

「外?

ここは二階。

奏と柚葉はともかく、水瀬と沙耶が飛び下りるとは思えねぇな。


どこに行ったんだ?」

幸大が言う。


「この先には、先ほどの人々の死体が発見された池…湖です。」

結衣が言う。


「俺、ちょっと行ってくる。」


「案内します!」

結衣が言う。

「俺も行く。」

史郎が言う。

「お、置いてくなよ?」

知也が言う。








『あら、早かったわね。』

そこにいたのは髪の長い女性。

その横に直立した4人。


「おい、そいつらを返してもらおうか?」

「幸大!

気をつけろ!

体が動かなくなるぞ!!」

奏が言う。

「金縛りか。」


「って、おい!

湖に氷が!?」

遅れてやってきた知也が言う。

「案内より先に行くなよな…って、あれは、人間か?」

史郎が言う。


「幽霊だ。

湖の氷もな。

何でそいつらをさらった?」
< 56 / 204 >

この作品をシェア

pagetop