RPG学園♪
「じゃあ、皆参加してくれるな!?」

史郎が言う。

「ああ。」

全員が頷く。


「よし!

申し込みしてくる!


結衣はここにいろ。

すぐに戻ってくる!」


史郎が走り去る。


「しー君、そんなにお金がほしいのかな?」


「違うさ。

史郎は皆で楽しく何かやるのが好きなバカだ。」

幸大が言う。

「皆で…楽しく…

しー君らしいな。」


「幸大もよく言うぜ。

お前だってそういうバカだろ?」

「お前はその意味も含めた大バカだがな。」

「その意味もって他にどんな意味が!?」




「なぁ、このクラスは学園祭って何やるんだ?」

奏が訊く。


「まだ決めてない。

って言うか人数が3人だからな…」

「去年は兄様はお化け屋敷よね?」

柚葉が言う。

「ああ。

柚葉は遊びに来たんだよな。

奏は怖がって中には入らなかったけど。」

「先輩のはそんなに怖かったんですか?」


「怖いって言うか、

『本物の幽霊』に手伝ってもらったんだ。」

「ほ、ホントですか…?」

「ああ。

だからな、教室を段ボールで迷路みたく作って、何ヵ所かに懐中電灯とかを付けて。

それだけ。


飾り気がまったくないけどスリルは満天。

だから、かかった費用はほとんどタダだけど儲けはガッポリ。」


幸大が言う。
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