RPG学園♪
屋上
「屋上って何もやってないのか?」
幸大が訊く。
「ええ。
学園祭前夜に花火の発射台を設置して、開催の合図と、後夜祭の花火を打ち上げのよ。」
柚葉が言う。
「なぁ、柚葉。」
「何かしら、兄様。」
「お前、『ブレスレットをしている』よな?」
「ええ。」
柚葉は腕のブレスレットを見せる。
「だからクラスに居てバレないか心配だったわ。」
「そうか。
興奮を抑えるとはいえ限界があるからな。」
「ええ。
学園祭の準備は楽しいわ。
でも、それだけじゃない。
兄様に会えなかったんだもの。
ストレスも最高潮だったわ。」
「教室の近くまでは行ったんだけど忙しそうだったからな。」
「…、ええ。
ねぇ。
私が兄様って呼んだ理由覚えてる?」
「ああ。
懐かしいな。
柚葉と奏が公園で遊んでるといじめる奴がいたんだよな?」
「そう。
でも、いつも奏さんのお兄さんが助けてくれた。」
「あの日は、奏が出掛けていなかったんだよな。
んで、俺はたまたまいつも柚葉が遊んでた公園を通りかかった。」
「兄様は家が公園とは逆方向だったのよね。」
「ああ。
しかも、その頃は陰陽師の修業とか言われて、夕方は遊べなかったからな。
学校と夜に家に泊まりに来たり泊まりに行ったりした時しか会えなかったからな。」
「それと土日にね。」
「屋上って何もやってないのか?」
幸大が訊く。
「ええ。
学園祭前夜に花火の発射台を設置して、開催の合図と、後夜祭の花火を打ち上げのよ。」
柚葉が言う。
「なぁ、柚葉。」
「何かしら、兄様。」
「お前、『ブレスレットをしている』よな?」
「ええ。」
柚葉は腕のブレスレットを見せる。
「だからクラスに居てバレないか心配だったわ。」
「そうか。
興奮を抑えるとはいえ限界があるからな。」
「ええ。
学園祭の準備は楽しいわ。
でも、それだけじゃない。
兄様に会えなかったんだもの。
ストレスも最高潮だったわ。」
「教室の近くまでは行ったんだけど忙しそうだったからな。」
「…、ええ。
ねぇ。
私が兄様って呼んだ理由覚えてる?」
「ああ。
懐かしいな。
柚葉と奏が公園で遊んでるといじめる奴がいたんだよな?」
「そう。
でも、いつも奏さんのお兄さんが助けてくれた。」
「あの日は、奏が出掛けていなかったんだよな。
んで、俺はたまたまいつも柚葉が遊んでた公園を通りかかった。」
「兄様は家が公園とは逆方向だったのよね。」
「ああ。
しかも、その頃は陰陽師の修業とか言われて、夕方は遊べなかったからな。
学校と夜に家に泊まりに来たり泊まりに行ったりした時しか会えなかったからな。」
「それと土日にね。」