RPG学園♪

「貴方たちの作戦だと、貴方は私に勝てるみたいな言い方ね。

だけど…

後悔させてやる！」


女盗賊が知也に向かって走り出す。



ザンッ、


盗賊は知也の後方に立っていた。

「どう？

このスピードに勝てる？」


「ふぅ。

遅すぎるよ。」

そう言った知也の手には盗賊が持っていたはずのナイフ。

「な!?」

「いや、でも人前は緊張するから汗がでるよね。

ちょっと拭くから待ってて。」


知也はいつの間にか持っていた布で顔を拭く。

「貴様!!

それは!!」

知也が持っていたのは下着。

つまり、パンツだ。


「何で…」

「別に君は立っていた訳じゃなくて、飛び込みながら僕に迫ったんだ。

下着を引っ張ったら後は勝手に君が動いて僕を通りすぎただけでしょ？」


そう言いながら知也は下着を自分のポケットにしまう。


「返せ！」


ブンッ、

ブンッ、

ブンッ、

殴りかかる盗賊。

知也は素人のようにおたおたと攻撃を回避する。

そして、


「できた。」

知也が言う。

「何？」

「カメラさん、彼女の姿を画面に出して。」


「な!?」

画面に映った盗賊の髪型がツインテールになっていた。

「こっちの方が似合うっしょ？」

知也が言う。

「くっ…


…。


こ、降参します。」

『２位チーム一人が降参しました！

残り、２人対３人！』