RPG学園♪
「喰らえ!」

ビュッ、

武闘家が殴りかかる。


が、かわす。

「せっかちだな。」

ヒュッ、

幸大は刀身のない刀を空に投げた。

「武器を捨てるとか馬鹿?」

武闘家が挑発する。


「お前の顔面を殴るには両手を空けといた方がやりやすい。」


グシャッ、


まるで何かが潰れる音と共に幸大の拳が敵の顔面にめり込んだ。


「ふがっ…」

「オラよ!」

ドッ、

もう片方の手で腹を殴る。


敵は気絶した。


ドゴッ、

魔法が飛んできた。


「危ないな。」


「フッ!」

盗賊の攻撃。


ビッ、

服をかする。


「あぶねぇな。」

パシッ、


さっき投げた刀が落ちてきたのを取る。


「まずは、盗賊からだ。


五行。


『土』」


キンッ、

刀身が瀬戸焼で出来たモノになった。

「どうだ?


瀬戸焼で出来た刀身だ。」


ザッ、


幸大がそれを地面に突き刺すと刀身の部分が地面に簡単に入った。


「ハッ!」

盗賊が向かってくる。


「土の必殺技。

名前は…そうだな。


『墓穴』」


ドサンッ、


盗賊が落とし穴に落ちた。


「これほど大きな穴をいつの間に!?」


「墓穴って技名を言った時だ。」
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