RPG学園♪
『残り、1対3!』

「きゃっ!」

ガランッ、

結衣の持っていた剣が落ちる。


「武闘家の俺と接近戦とはな!!

貴様の顔を、元の形が解らなくしてやるよ!!」

武闘家が拳を撃ち込む。


ガッ、

「大丈夫か?」

「しー君!」

史郎が武闘家の拳を掴んでいた。

「放しやがれ!」

ブンッ、

武闘家が手を引き剥がす。



「おい、結衣。

頬に傷ができてるぞ。」

「あ…」

「…、こいつに。

やられたのか?」

「え、あ、うん。

でも、しー君…」

「待ってろ。

あいつに頭を下げさせる。」


「な、何だよ!」

「黙れ。」

スッ、


「ひっ!?」

史郎から静かな殺気が溢れ出る。


「結衣によくも傷を…」

「い、いや、バトルだし…」


「関係ない。」

「く、来るな!」

ガッ、

史郎が髪を掴む。

「こういう時は頭を下げるのが普通だよな?」


「は、はい!

頭を下げます!!」


土下座する。

「こ、これで許してください!」

「もっと深く頭を下げろよ。」

「こ、これ以上は、地面があるので…」


「だったら…」

史郎が髪を引っ張り頭を上げさせ、

「地面より深く頭を下げろよ!」

ゴシャッ、

地面が凹む。


「あ、あが…

ゆ゛、許じで」


「頭を下げるだけで謝罪の言葉がねぇだろ!」


バキャッ、

再び、さらに深く地面にめり込む。

「うわ…

鼻骨が折れたんじゃねぇか?」


知也が言う。
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