RPG学園♪

「先輩の命令ならなんなりと…ってヤツですね、沙耶さん！」

「…（コクッ）」


ヒュッ、

ドッ、

水瀬が杖で攻撃する。


「くそが！

たかだか杖術を多少ならっただけで…」

戦士が怒る。

「なら。」

カランッ、

水瀬が杖を下に置く。

「何？」

「ハッ！」

ドッ、

水瀬が殴る。

「ガハッ!?

あり得ないだろ、この威力は！」

「不思議ですか？

エイッ！」

ドガッ、

「ぐはっ…」

「ただ、難点は…他の男の人に先輩が大好きな私の胸の揺れが見られてしまうことです。」

胸を押さえながら水瀬が言う。


「人は胸じゃない。」

沙耶が言う。


「タァッ！」

ドゴンッ、

水瀬の攻撃が次々と決まる。


「何なんだ…お前は、がふっ！」

「先輩から、空手を習いました。

それから、私に杖なしで使える魔法の練習も付き合ってもらいました。

私は貴方の筋肉を破壊しています。」

「何？」

「お気づきですか？

先程から、一ヶ所以外は強力な攻撃を入れてないことを。」

「まさか…」

「はい。

その一ヶ所はすでに私の攻撃をガードできる程の筋肉はありません。

体を支えるための最低限の筋肉しか。」


「や、やめ…」

「先輩直伝必殺技！


『天穴』」


タンッ、

素早く、しかし威力の高い攻撃。

ドサッ、

戦士は気絶した。

「やりましたよ、先輩!!」