RPG学園♪
「君たちはこのグラビドンフィールドでは動けないようだね。

立ってるのがやっとみたいだ。

君のお仲間が予選でやって見せた方法もグラビドンフィールドの外からじゃないとできない。

早く降参したらどうだい?」

魔法使いが言う。


「あ、話しは終わったかしら?」

柚葉が言う。

「何?」

「私たちさ、長い話って嫌いだからさ、ほとんど聴いてなかったんだけど、何か重要なこと言った?」

「き、貴様ら…

このフィールドで俺に勝てると思ってるのか!」


「私は楽勝よ。

奏さんは?」

「私だって。」


「何だと?」

「まぁ、待てって。」

ドスン、ドスン、

奏が手足から重りを外す。

「まさか…その重りをつけてこのフィールドで立っていたのか!?」

「私も、本気を出さない普通の状態で他の人は目に追えないスピードで走るのよ?

このフィールドで全力で走ったら、

普通の状態で一般人が走るのと同じスピードが出るわ。」


「そんな、馬鹿な。」

「このアクセサリー、兄様がくれたんだけど興奮だけじゃなくて力を抑える力もあるのよ。」

「ま、まさか…」


「へへへ、私たちの勝ちだよな。」

奏が言う。


「消えなさい!」


タタタタタッ、

グラビドンフィールドを駆ける。

「や、やめ…」

「このフィールドで貴方は動けないのよね?


奏さん!」


「おう!」

グラビドンフィールドの中、奏は空を跳んでいた。


「この中で踵落としはいてぇよな!」


ドゴッ、

ズパンッ、

奏の踵落としとナイフの斬撃が決まる。

「ふぅ、疲れたぜ。」

「まさか奏さんと協力技をするとは思ってなかったわ。」
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