君のお姫様。
*美桜side*
「おはよおー!あついよーー!あついよおー!璃音~!」
まだ、夏じゃないのにかなり暑い。
「そう?そんなに暑くないと思うのですが・・・」
この子は小鳥遊璃音(たかなしりおん)
美桜と一番仲がいい。
しかも、かなりお金持ちだ。
いいなぁ…、憧れる。
「美桜さん!うちわをどーぞ。」
そう言うと、璃音はあたしにうちわを差し出した。
なぜか、はじめの時から美桜さん。
同い年なのに、違和感がある。
「あ、ありがとう!つかさ、"さん"付けやめよーぜ!」
いつもいってるんだけど、きっとやめてくれないんだろう
「え、そんなダメです!美桜さんは美桜さんなの!」
そんなことより、アイツはまだかな…
「ねえ、璃音~!アイツ来てないのー?」
「え?あ、あぁ!あの人ですね?まだみたいですよ」
「まだなのかあああああ!」
と、言ってたら
ガラガラガラ~、と音がした
あ…来たみたい。
そう…アイツっていうのは…
学年イケメンランキング一位の
黒崎龍聖(くろさきりゅうせい)!