Don't a hero
翌朝、俺が眠りにつけなかったのは言うまでもない。
昨日のことが頭から離れない…。
俺は教室のまどにもたれかかりながら、彼の番号を見つめている。
『隆さんの言っていたことは本当なのか?しかし、仮に本当の話だとしても、なぜ俺にそのことを話したんだ…?』
考えても疑問しか出てこなかった。
でも、今の心境は「怖い」でもなく「嫌だ」でもない。
なにかワクワクするものを感じた。
『なにか、始まるきがする…。』
俺は“恐怖”よりも“好奇心”が勝っていた。