Don't a hero
「なんかー。歴史刻んだ感じするな〜。」
雅樹は腕をくみ、ニヤニヤしながら完勝に浸っている。
「そーだな。俺達はまた一匹魔物を倒したな…。でも、ヤツは副ボスだ。ここからが本番だ。」
「あ〜!もうちょっと見てよーぜー!!」
俺は後ろから雅樹の首に腕を回し歩いた。
雅樹が暴れるのも無視して、ラーメン屋に向かった。
「ついたな…。」
「おお!ついた!早く中入ろーぜー!」
今度は雅樹が俺の腕を掴み、ラーメン屋の戸を開け、中にはいる。
「うわー!うまそ〜!」
俺達は真ん中のカウンターに座り、メニューを見つめる。
「俺とんこつ〜!賢吾は〜?」
雅樹はメニューを見ながら横目で俺に訪ねた。
「俺は味噌だ。」
俺の返事を聞くと、雅樹はニヤッと笑った。
「おっちゃん!とんこつラーメン1つと味噌ラーメン1つ!」
雅樹はラーメン屋のおっちゃんに笑顔で言った。