Don't a hero
学校に到着した――。
「おはよー!」
「雅樹おはー♪」
「雅樹おはよんっ。」
「おぅ!おはよう!」
いつもどうり、朝から雅樹に人が群がる。
雅樹は一人一人ちゃんと挨拶していく。
俺はその間、教室に向かい席につく。
さて、今日はまた組織に行く日だ…。
『まだ分からない事が多すぎるし…。今日こそいろいろ聞き出そう。』
そんなことを考えているうちに、どんどん時間は過ぎていく………。
キーンコーン
カーンコーン……
「賢吾ー!帰ろ〜♪」
「ごめん。今日は約束あるから。」
「あっ!賢吾!」
俺は雅樹の声に立ち止まらず、急ぎ足で学校をでた。
しかし、まだ校門にはそれらしき車は見当たらない。
現在の時刻は2時15分…。
『少し遅れたな…。』
そう思いながらも俺は校門の柱によりかかり、隆さんを待った。
プップー――