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小学生 卒業

卒業式 前日

「もうすぐ、卒業だね!」

工藤 京菜 [くどう きょうな]
は言った。

「うん・・・」

誰かが、答えた。

教室が

しーーーん

と静まり返る。

私は、
加山 千智 [かやま ちさと]。

工藤 京菜。 通称 京ちゃん

の、親友だ。
私は、ゆっくりで目立たないが、

京菜は、明るくて・・・
誰とでも、仲がいい。
だから、

私だけの・・・
特別なって感じがしない。

明日は

<卒業式>

楽しみに、
している人もいる。

私は・・・

楽しみ。
じゃない。
だって、
同小の人とは、
中学校が、違うからだ。

両親の勧めで、
中学受験をした。

私立の、
レベルが高い
お嬢様学校だ。

そして、京ちゃんとは
違う学校。
京ちゃんは、
受験しないで進学する。

私は、両親に
京ちゃんと、同じ学校に
生きたいと言ったが、
反対された。

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