イメチェン。
第一章 世界が変わる。
「あのさ、佐藤。」
「ん?何。」
「メアド、教えて欲しいんだけど...........。」
「あたし、機種変する予定だから、変えてからメールするから、そっちのメアド教えて。」
紙とシャーペンを差し出すと、スラスラと書き上げる。
自分のメアド書くの結構慣れてるんだね、君は。
結構、メアドの数字とか、複雑なのに。
「はい。」
「ありがとう。じゃあ変えてから送るね。」
同じクラスの男子。
名前は、何つったかな。
てか、あたし、機種変する予定なんて無い。
さっきの男子に貰った、メアドが書かれた紙も今、即捨てた。
だって、初めからメアド交換する気なんてないし。
あたし、あいつとろくに喋ったことないよ?
なのにメアド交換て。
あたし嫌いなの。
男って。