天国までのlimit
病室に着くと、エアコンがついていたので暖かかった。

「暖かいな。」

「そうだね♪」

それから私たちは他愛もない話をした。
くだらない話ばっかりだったけど楽しかった♪

本当にこのまま時が止まればいいって本気で思った。時間がたつごとに、なんだか死が近づいてる気がして、怖くなった...

「どうした?なんかあるなら話聞くぞ?」

えっ?何で...

「何でそう思ったの?」

「いや、なんかスゲー悲しそうな顔してたから。」


私そんな顔してたんだ...


でもこんなこと海斗には話せない。心配させたくないから。

「何でもないよ♪気にしないで♪」

わざと明るく振る舞った。けど...

「俺の前では無理すんなよ。」

そういいながら、優しく頭を撫でてくれた。

そんなに優しくしないで。

気がつくと、私は泣いていた。
そんな私を海斗はなにも言わずにそっと遠慮がちに撫でてくれた。
あまりにも海斗が優しくするから、涙は止まらなかった。

海斗の前では何でか嘘がつけないんだよな。
弱いとこ見せたくないのに。

海斗は私が泣き止むまでずっとそばにいてくれて、私はすごく安心したんだ。


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