【本編完結】家族恋愛 ~月と太陽~
「机の上はキツイだろ。狭いし痛いし安定感ないし。いくら人がいないからってさ。俺はベットとか、やっぱ柔らかい所がいい。」


淡々と私の後ろから聞こえる声は…、


バッと振り返ると、真後ろには陽日はいた。


「なッ、あんた、いつの間に!!」


「漫画借りに来たのに、月姉全然反応ないし。気付くまで待ってたんだけど。…鈍いな。」


呆れた様子の陽日に余計イライラする。


「普通に声かけなさいよ!!携帯見るなんて、弟でもサイテ―!!」


私の部屋に、怒鳴り声が響いた。
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