【本編完結】家族恋愛 ~月と太陽~
私は掴まれている肩を、必死で離そうともがく。


でも、陽日がそれをさせない。


「なんで、避ける。」


そうしないと、想いが溢れてしまいそうだから。


「キス、したから?」


それだけじゃもう足りないくらい、陽日を求めてる。


「そんなに、俺を意識しまくってるくせに。…逃げるなんて、卑怯だ。」


卑怯でもいい。でも、もう、駄目。


私は、陽日を突き放す。
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