【本編完結】家族恋愛 ~月と太陽~
キシ…




ふと、遮られた。


私に覆いかぶさるような、大きな影に。


気付くとシンクに体を預けるような状態で…


でもシンクは腰ぐらいの高さしかないから、体を完全に支えるのはできなくて。


後ろにのけ反りそうになる。




それを支えたのは、力強い腕。




…抱きしめられたと気付いた次の瞬間には、




…また、沈黙が訪れた。










…私も、陽日も、お互いの唇で声を塞がれていたから…。
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