【本編完結】家族恋愛 ~月と太陽~
私は、溢れる涙を拭かないまま、陽日に言った。


「…はかりに賭けた時、私は陽日との関係よりも家族の方が重たかった。…だから、無理。」




20年もの時間をかけて作り上げてきた家族を、壊すなんて、私にはできない…。




「それが、答え…?」


コクリとゆっくりと頷く私。






陽日は力を緩めて、


「…わかった。『月姉』。」


そのまま台所を出て行った。。
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