~こんなことある?~『ヲカシな自分』その2 エッセイちっく超短編
ただ、道はあったらしい。

楽しく実を摘んでいると、突然、頭上で、


「シュタッ」


という、尋常じゃない足音がした。

犬、じゃない。

もっと強い筋肉で、もっと大きな体で翔けた音だった。

驚いて見上げると、植物の隙間から、駆け抜けてゆく、黄色字に黒の模様の生き物が、ちらっと見えた。

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