~こんなことある?~『ヲカシな自分』その2 エッセイちっく超短編
トラ、ではない。

けど、ヒョウとか、チーターとか、あんな感じの柄だったような。

ややこしいから、『豹』と呼ぼう。

私は走って、仕事中の両親のそばに戻った。

『豹見たんですけど』

言えなかった。

絶対に、柄のある黄色い、走る物体は見た。

けれど、子どもながらに、『絶対信じてくれないな』と、思ったから。

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