この恋路に幸あれ
何か間違ってないか…?
普通こういう場合
逆チョコだったのだから
逆ホワイトデーってことで
俺が貰っても良い気がするが
そんな理屈がコイツらに通じるわけがない。
「だから、何?」
「男ならプレゼントの一つや二つくらいで
ガタガタ言わないっ!!」
平然と言うコイツらに
何であんな出来の良い彼氏が居るのか
不思議でしょうがない。
「お前ら、彼氏居るんだから
そいつらに貰えば良いだろ?」
そうだ、
彼氏から貰えば良いだけのはずが
何で俺にそこまで拘るんだ?
全く分からん。
「梓。今お姉さんに向かって
お前って言ったわね?
しかも私たちの彼氏に向かってそいつらって」
確認するかのように
さっきの言葉を繰り返す柚姫。
勿論、怒りを込めて。
やべっ、つい心の言葉が
口から出てしまった。
口は災いの元…まさにその言葉の通りに。