この恋路に幸あれ




「呼び捨ては"百歩譲って"
まだ許してあげるわ。

でもね…誰がお前よ!!」


「梓、口には気をつけなきゃ、ね?」


凄まじく怒る柚姫と
満面の笑みなのに
言葉に刺のある水姫。


「わ、分かったよ!
何か買えば良いんだろ!!」


結局こうなってしまう。


俺はコイツらに
やはりり弱いのだろうか…。


「素直で宜しい」


「最初から
そう言えば良かったのに。
バカな子ね」


コイツらの相手をしてると
段々と疲れてくる。


「で、何がいいわけ?」


腹を括った俺はリクエストを聞く。


適当に買って来て文句を言われたら
溜まったものじゃない。


「そーねー」


決まってなかったのかよっ!


悩む柚姫とは裏腹に水姫は即答だ。



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