6時に渋谷で…
「新商品でーす♪」
薬局屋の前で、化粧品を片手に宣伝をする店員。
そこに一人の女子高生が通り掛かった。
「よかったらどうぞ♪」
ターゲットを決めたのか、その女子高生に駆け寄る店員。
「あ……はい。」
女子高生は化粧品を使わせてもらった。
「どうですかー?」
やけにニコニコしている店員。
「い、いいですね。」
女子高生は引き攣った笑顔をつくる。
「サンプルはありませんが、他の種類もあるんですよー♪」
絶対に狙われていると分かった女子高生。
「あ、今日はいいです!」
「そうですか〜。」
女子高生は軽くお辞儀をして、さっさと逃げて行った。