【完】好きじゃない。
「早く行こーぜ」
あたしは、コクッと頷いた。
あれから、椎葉とは普通に話すようになった。
ってか、麻生くん達と話す時、必ず椎葉がいるから自然に、ね。
「はぁ〜」
椎葉は、眠そうに欠伸をする。
「ね、むいの…?」
「んーまぁ。昨日、勉強頑張ったからな」
「へぇ…」
ちょっと意外かも。
毎回テストで一位だから、勉強してるんだろうなぁとか思ってたけど、そんな夜遅くまで…。
「文化祭終わったら中間じゃん」
「あぁ、そっか」
「万年学年二位が、忘れてんじゃねーよ」
「…うっさい」
万年学年一位があんただろーが。