言葉にならない
伝えたかった言葉
AM:7:53
『バン!!』
勢いよく開かれた食堂のドア
そこには、ここの合宿所の若い男性職員が顔面蒼白で立っていた。
食堂にいた者の視線は、彼に集中していた。
「屋上から飛び降りた。・・・」
男性職員の話が終わる前に俺は、彼を押しのけ出て行った。
誰が、
(一人しか思いつかない)
どこに落ちた。
(落ちる場所は最後に居た場所)
何も聞かず、靴もはかずに、無我夢中に走った。