言葉にならない
地面には血がたまり、横たわる聖がいた。

俺は、聖の名を叫びながら側まで駆け寄る。

俺は、何回も何回も繰り返し聖の名を言う事しか出来なかった。



微かに開いた瞳が俺を捉え

音にならない声を出しながら

聖の手が微かに動く。



俺は、聖の手を握り

必死で、聖の声を聴いた

閉じるまで、瞳を逸らさなかった。



でも、

俺は、聖の声を受け取る事が出来ず

涙で視界は滲み、聖をちゃんと見れなかった。


ただ、

聖には届いただろうか

いつも声にならない俺の言葉




聖は、救急車が到着し、救急隊員の人達が迅速に処置し、
救急車に乗せ病院へ搬送された。


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