幼なじみ
次の日の朝
玄関の扉を閉め
靴を地面にトントンと打ちつけていると
隣の家から悠斗がでてきた
「あ!おはよう!」
「・・・おはよう」
不思議そうな表情を浮かべている悠斗
私が昨日どんなに心配していたかは悠斗は知らない・・・
「なんか元気なくない?」
「別に・・・ふつーだよ?」
私は気になって悠斗の顔をまともにみれないよぉ・・・
「なんだよ!気になるじゃんか!俺たち幼なじみだろ?」
「それじゃぁ・・・昨日・・・どこに行ってたの?家にいなかったよね?」
悠斗は一瞬固まった
「・・・」
「言えないならいいよ・・・私が聞くことじゃないもんね」
「・・・友達と映画見てた・・・」
映画?
それなら何で私に嘘ついてまで
行かなきゃ行けないの?
そんなに大切な友達なの?
「そっか・・・なんか、ゴメン。昨日気になっててさ」
「俺こそ、ゴメン。嘘ついて」
何でだろう・・・気持ちがもやもやする・・・
もやもやしながら学校に着き授業を受けた
「ねーみなみ!一緒にバイトしない?」
「バイト?」
千佳がバイト?
なにがあったんだろう・・・
「私、親と喧嘩しちゃって・・・どーしてもお金ほしくてバイトしたいんだ・・・」
「それで私も?」
「うん・・・一人じゃ心細いし・・・みなみ!お願い!!」
私は断れ切れなくて
一緒にバイトをすることになった・・・
「君たちバイト初めて?」
『はい初めてです』
「うん、まぁアルバイト募集してたから、採用!」
「有難うございます!」
千佳の元気のいい声が
事務所に響き渡った
帰り道
はぁ・・・明日からバイト・・・ちょっと嫌だなぁ・・・
声かけられたらどうやって返したらいいかわかんないよ・・・(泣)
ドン!
「いてぇ・・・」
「あ、すいません」
・・・あれ?この声どっかで聞き覚えのある声・・・
「?みなみ??こんな時間に何してんだ?しかもまだ制服だし」
「えっと・・・バイトの面接」
「バイト?お前が??」
「な・・・!できるんだから!もう!疲れてるからじゃーねっ」
「うん、じゃーな」
挨拶を交わし私は家へと帰った