幼なじみ


「わあ・・・雲が近く感じる・・・」
私が小さい頃あこがれていた夢
それは雲に乗ること

でも、小学生の授業で
雲に乗れないことが確信した
みんなに自慢していた夢が

こんなに恥ずかしいことだったって
あの時、みんなに笑われたんだったっけ

「また、雲みてる・・・ホント雲すきだよな」
「うん、だって雲ってふわふわしててかわいい」
「かわいいか?水蒸気なのに?」

あ、またやってしまった・・・

「なんか小学生の時もそんなこといってなかった??」
「あーうん。気のせいだよ」

「みなみー」
「ん?どうしたの??」
「降りたらまずどこ見る?」

あ、そっかまだきめてなかったんだ
んーどこ行こう・・・
やっぱりアシカショーとか動物がいいから
水族館かな

「水族館がいいなー」
「あ、いいね!それじゃ真崎起こす!」

1時間後

『さあ!皆さん、念願の修学旅行ですよ!!ハメをはずして風邪など引かないように・・・それじゃ解散!』

「えーと・・・水族館はあっちかな?」
パシッ
「違う!そっちじゃない!」
「え?・・・あ・・・うん」

びっくりした・・・いきなり腕つかまれるし・・・
何でこんなにドキドキしてるんだろ・・・

「あ!あった!さあみんないこ!」
千佳と真崎が先にいっちゃって
私と悠斗だけになってしまった

「じゃあ、いく?」
「うん」

全然会話もないし・・・
なんかしんみりって感じ?

「あ!!みてみて!ジンベイザメだよ、わー口でかい」
「しずかにしるよ!お前はしゃぎすぎ、ぷっ・・・」

あ・・・笑われた・・・
でもいいか!
なんかいい雰囲気だし


 
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