幼なじみ


み・・・ずき・・・

あれ・・・なん・・・で
涙なんか出てくるの・・・

「みなみーいる?」
「・・・っ」
「え?ちょ!みなみ!?」

一人でうかれててバカみたい・・・
ホント・・・バカみたい・・・

自分たちの部屋に戻ると
私は枕に顔をつけて目を閉じた
それから朝まで顔を上げることはなかった

次の日

「みなみ?昨日どうしたの?何かあった?」
「ううん・・・何でもないよ・・・」

明らかにテンションが違う
自分でもわかっているけど
とても今は
楽しい気分にはなれそうにない・・・

バスの中でも一人で景色をずーっと見ていた
誰かに話すと、優しい言葉をかけられると

辛くて、悔しくて
涙がでてきそうだから

「ねえねえ、みなみ!亮介先輩に何がいいと思う?」
「私は、このキーホルダーがいいと思う」
熊のキーホルダーを見せる
「それいいかも!私はこっちのウサギにするねー」

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