幼なじみ
「・・・ただいまぁ」
テンションが低いまま家に到着した
「お帰り!みなみ、今日は、悠斗君と一緒じゃないの?」
お母さんは、何も知らないから私がテンション低いと
心配するかな?
「え?あ、うん、今日は家に帰ったみたいだよ??」
わざと元気なフリをして見せた
「私、部屋に行くねっ」
急いで2階に行こうとしたとき
お母さんに呼び止められた
「・・・・みなみ」
「え?」
なんだろう・・・私、何かしたっけ??
「あんた、今日元気ないね?どうかしたの?」
え、うそ・・・お母さんにはばれてた?
「え?何で知ってるの?」
「そりゃあ、母親だもん、あんまり無理するんじゃないよ?」
お母さんの優しい言葉に
ジーンときてしまった・・・
明日、千佳に相談してみようかな・・・
「お母さん、ありがとう 私もう大丈夫だから」
お母さんに大丈夫だと言うことを告げて
私は自分の部屋へと向った
カチカチッ
部屋の明かりをつけ
荷物をおきベッドへ寝転がった
部屋には
幼い頃の私と悠斗が移っている
「かわいいー悠斗、私めちゃくちゃ小さいじゃん・・・」
アルバムを見ながら
小さいときのことを思い出す
あの時は何でも一緒だったのになぁ
中学校は別々だったけど
高校が一緒の時はうれしかった
いつも一緒だったのに
今はばらばらなんて嫌だよ・・・
近くにいるのに、
ご近所さんなのに、
私たちの心は遠くなっていく・・・
私たち、このままどうなっちゃうの?