シンデレラには、なりたくない!


もう、私は冷や汗もの…。


とんでもない人の告白…、受けちゃったんだ。


「何を言ってるの?あなたは跡取りなのよ?分かってる?」


信じられないといった顔で、女将さんは和史を見上げる。


「分かってるよ。オレが跡取りだから、奈子と付き合うのに反対してるんだろ?」


「え?」


険しい表情の女将さんに、和史は言い放った。


「だったらオレ、この家を捨てる」




< 223 / 357 >

この作品をシェア

pagetop