17-セブンティーン-
目覚める
次の日から早速練習が始まり、グラウンドにはテントが張られた。
パネルも立派に飾られている。
そしてクラスでは、体育祭に向けての係決めが行われた。
だいたいクラス10数名がその係とやらに当たるが、うちのクラスはやたら部活生が多く
さらに応援団やチアに属してる人数を除くと…
まぁ、高確率で何かしら当たる。
ちなみに1年のときは、応援団とチアにさかれた人数が男女各1名と少なかったため、係には当たらなかった。
俺たちのクラスでは該当者全員、男女わかれて平等にくじ引きをすることになった。
引く前に手を合わせる。
無理だと思うけど…当たりませんように!
「全員引いた~?」
2学期の新クラス委員が周りを見渡す。
「よし!じゃあ開けて」
みんな一斉にくじを開く。
せーのっ!
《当たり 用具》
「…」
くっ…!
口唇を噛んで、思わず天を仰ぐ。
黒板に書かれた《用具係》の男子の欄に渋々名前を書いた。
さっさと書いて、さっさと席に戻ろうとしたら
「へ!」