17-セブンティーン-
そして用具庫にて、どれが何の用具かの簡単な説明があり、リハーサルに使うため、全て外の用具専用テントに運び出した。
また後日集まりがあり、割り振りの書かれたプログラムが配られた。
思っていたより入ってる。
集まりが終わって帰っていると、校門に顔を赤くしたバスケ部の面々が集まっていた。
「翔太」
ストレッチをしてた翔太が俺に気付いて「おう」と笑顔を向けてきた。
「なんだっけ?用具係?」
翔太はいたずらっぽい顔で笑う。
まだまだ暑い9月、顔を真っ赤にした翔太は、拭っても拭っても汗が吹き出ていた。
「そうですよ。たまには学校に貢献しないとな。
そっちは?走り込みか?」
「そ」
「賢は?」
「顧問のとこ。メニュー聞きに行った。
グラウンドが体育祭仕様になってるだろ?外練のときは若干変則的になってんだよ。
で、職員会議終わるまで走り込んでたってわけ」
「賢はキャプテンなのか?」
「いんや副。キャプテンは英治と一緒でなんとか係の集まりでまだ」
「部活生なのに係掛け持ち?」
「キャプテン特・進・だから」
翔太はわざとらしく口元に手を持ってきて喋った。