【ほのB】リトル・プリンス
……昔は、嫌いだった女装が、今も嫌なワケじゃない。
僕は男だけど、衣装を着て、化粧をすれば、歌舞伎の女形みたいに化ける自信がある。
その姿を、僕の恋人に見られても、構わない。
ハニーは、僕のどんな姿でも受け入れてくれるだろうから。
でも、僕がとても嫌だったのは。
その『椿姫』って曲が、僕が踊れるヤツの中で、一番下品で、エロいヤツだからだ!
くそったれ!
それを、この。
地元の知り合いが、山ほど居る、真昼の祭りで踊るのか?
冗談じゃない!
「……ソレは、絶対に踊らない。
あんたには、予定通りフラメンコの曲『だけ』を弾いて貰う。
……雪の王子は、もう、居ないんだから!」
僕は男だけど、衣装を着て、化粧をすれば、歌舞伎の女形みたいに化ける自信がある。
その姿を、僕の恋人に見られても、構わない。
ハニーは、僕のどんな姿でも受け入れてくれるだろうから。
でも、僕がとても嫌だったのは。
その『椿姫』って曲が、僕が踊れるヤツの中で、一番下品で、エロいヤツだからだ!
くそったれ!
それを、この。
地元の知り合いが、山ほど居る、真昼の祭りで踊るのか?
冗談じゃない!
「……ソレは、絶対に踊らない。
あんたには、予定通りフラメンコの曲『だけ』を弾いて貰う。
……雪の王子は、もう、居ないんだから!」