ＦＲＥＥ！

第6節．

六本木と言えば芸能人、有名人が集まる場所で、華やかな場所であった筈だが、やはりここも閑散としていることに変わりは無かった。


六本木交差点あたりで車を止め、周囲を歩いて見て回ることにした。


芸能人の生き残り？も居ないかなぁとミーハー心が疼いたことも確かだ。

今更芸能人も無いのだが、だからこそ、どうせ話し掛けるなら・・・と言う思いであたりを見回した。

見回しながら、ふと思った。

「芸能人は六本木交差点付近に住んでいる分けでは無い？」


当然のことであったが、思い返して自分のバカさ加減にちょっと笑えて呆れた・・・。


とりあえず、当初の予定通り、話し掛けやすそうで、当方に暮れた感じの女性に話し掛けてみることにした。


六本木に来てはみたが、別に人気が多いわけでは無かった。

都心から何駅が離れた住宅地の深夜位と言えば分かり易いだろうか、あっちの通りには歩いている人影もあるが、こっちの通りには誰もいない、と言う感じであった。


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