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第3節.
車の中、読んだ本、昔見た映画、ドラマをなんとなく思い出した。
十五少年漂流記、友人何人かと共に荒廃した未来に飛ばされてしまう話、ウイルスで町が死滅してしまう話、大地震、大津波で一人生き残って何人かの人々に出会って行く話。
どれも現実感は無いが、きっとどれか、又はどれもに今の自分の状況が当てはまるのかも知れない。その考えはこの何ヶ月間かの家の周りの状況からだけでも十分に伺い知れた。
こんなことを思い出していたから、より、周りの状況に対する「興味」が湧いたのだろう。
もう自分以外に失うものは無い、だからこその「興味」だった。
目に映る光景は、以前よりも閑散とした道、そして、道の端に「横たわる」人々。それ以外の町並みは何も変わっては居なかった。
どこに行こうか。
ふと浮かんだのは国会議事堂だった。
今、国は動いているのか?
それであればこんな状況では無いな・・・