僕らの瞳にうつる世界。
すると先輩はイライラしたように舌打ちをして。
「鈍いんだよ、分かれよ!そうゆうのウザいってずっと思ってたんだ」
「…っ……」
…本気?
時間が止まったような感覚。
「…そうゆう事だから。もう俺に話しかけて来んな」
去って行く先輩の背中を見ながら、力なくペタンと地面に座り込む。
ポタッ ポタッ。
涙が地面に落ちて、堕ちて行く。
…嫌われてたんだ。
ウザいって思ってたんだ。
「ばかだ…あたし…」
好かれてると思ってた。
少なからず嫌われてはないって…。
自意識過剰もいいとこだ。