僕らの瞳にうつる世界。


すると先輩はイライラしたように舌打ちをして。



「鈍いんだよ、分かれよ!そうゆうのウザいってずっと思ってたんだ」


「…っ……」



…本気?

時間が止まったような感覚。



「…そうゆう事だから。もう俺に話しかけて来んな」



去って行く先輩の背中を見ながら、力なくペタンと地面に座り込む。


ポタッ ポタッ。

涙が地面に落ちて、堕ちて行く。



…嫌われてたんだ。

ウザいって思ってたんだ。



「ばかだ…あたし…」



好かれてると思ってた。
少なからず嫌われてはないって…。


自意識過剰もいいとこだ。


< 159 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop