僕らの瞳にうつる世界。
死ぬの。
死んで、あっくんに会いに行く。
「待てって!やめろよ!」
「ちょっとっ…やだ!離してっ」
あたしの体を抱き締めるようにして引き止める彼に必死に抵抗する。
でも当然、男の力に敵うわけもなく。
気づいたら彼と一緒に、地面にしりもちをついて倒れていた。
ポタポタッと落ちた涙が地面にいくつかのシミをつけた。
「邪魔しないでよ……」
もう、やだ……
「どうして死なせてくれないの……」
顔は涙や汗でグシャグシャだった。
でもそんなこと、今はどうでもよくて。
「死にたいのに……」
会いたいのに、
会えない悲しさに
ただただ涙を流していた。