僕らの瞳にうつる世界。
窓から覗く三日月を見つめる。
三日月は、まるであたしの心みたい。
どうやっても満たされない、あたしの心。
……ねぇ、あっくん。
あっくんが生きていたら、この1人の時に感じる空虚感や孤独感は生まれなかったのかな。
一人になると、
どうしても死にたくなるの。
会いたくなる。
触れたくなる。
感じたくなる。
―――…会いたいよ。
「あっくん……」
机の上の写真の中に居る、あっくんを指でなぞる。
冷たいし、固い。
どうしたらいいのかな。
忘れたい。
忘れたくない。
忘れたい。
忘れられない。
葛藤の末に、望むのは、死。