僕らの瞳にうつる世界。


―――――――…
―――――…
―――…


あ、机の上で寝ちゃってた……


眩しい朝。あたしは机の上にうつ伏せたような状況で目覚めた。


そして頬には泣いた跡が……


幸せな気分で見た夢は

醒めてしまえば、ただの残酷な夢。



「あぁ…もうっ……!」



髪の毛をグシャグシャにしてイライラを発散しようとしてみたけれど、無駄みたい。


夢と現実の差が、今は何よりも、憎い。


ずっと、夢の中に居たいと望むあたしは馬鹿だろうか。


愚か、だろうか。


涙は尽きたと思っていたのに。あなたを感じた瞬間に溢れて来る。

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