僕らの瞳にうつる世界。
◇
あの後、先輩は直ぐに救急車を呼んで、明日香は救急車で病院に運ばれた。
救急車には先輩1人が付き添った。
『お前は帰れ』
そう言って、
救急車に乗せてはくれなかった。
しばらくその場から動けなかったあたしはやっとの思いで家に到着。
もちろん眠れるわけもなく。
ただ、自分を責めていた。
……あたしのせいだ。
あたしが酷いことを言ったから。
だから明日香はあんな事を……
あたしの、せいだ。
ごめん、明日香。
お願い。
だから、死なないで…!