僕らの瞳にうつる世界。


でも番号もアドレスも知らないし。


……聞いておけば良かった。



「…………」



っていうか、本気で気分が悪い。
吐きそう。


考えてみたらあたし
2日も連続で寝ていない。


……保健室に行こう。


3階の教室から1階の保健室に向かう。


階段をゆっくりと降り終えた時、目眩がして思わずしゃがみ込んでしまった。


頭がガンガンする……



「ちょ、きみ大丈夫?」



誰かが、壁に向かってうずくまっているあたしの肩に手を置いて声をかけてくれた。男の子の声だった。


けど、返事する間もなくあたしの意識はそこで絶たれた。



―――――――…
―――――…
―――…

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