僕らの瞳にうつる世界。
生きろというのは残酷だ。
「あっくん……」
返事はないと分かってても呼ばずにはいられない。
あっくんがくれた最初で最後のネックレスをケースごと握りしめる。
会いたい……
俺の夢は――って、いつもみたいに胸張って言ってよ。
あたし明日高校生になるんだ。
これ以上あたし、あっくんを置いて大人になんかなりたくないよ。
だから、
あっくんの所へ逝ってもいい?
あっくん。
あっくん。
あっくん。
あなたは、あたしの、全てでした。