Together《短》


何か言わなきゃ
こんなんで優チャンと
喋れなくなるなんて嫌だ。


「私はー…ッ
本気で優チャンが



す…きなのッ。」



何も言わない優チャンの
冷たい視線にこれ以上堪えれず



「ごめんなさ・・いッ」


と言って
教室から飛び出した。







…つもりだった



だけどそれは
優チャンの腕によって遮られ
後ろから抱きしめられたんだ



「はぁー…」



頭の上から優チャンの
ため息が聞こえる


びっくりして何も言えないでいると…



「何で泣いてんだよ…
原が好きなんじゃねえのかよ」



私は思いっ切り頭を左右に振った



「じゃあ、あれは何だったんだよ」


「…あッれは

原君がいきなり!」




「まぢ?」


「まぢまぢまぢ!!」




必死で誤解を解こうと
頭を縦をブンブン振った


必死すぎて涙は止まっていた。


すると優チャンは
「ふっ」

と笑って



「ー--ー…」



何か聞こえないくらいに
そっとつぶやいた。





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