それでもあなたに恋をする
だけど、私のペースを乱す彼が正直苦手なのよね…。
わざとらしく、私の事だけからかっている様に見えるし。
見た目はいいのになぁ…。
そんな事をぼんやりしながら考えていた。
「――コホン。課長、今日は生理ですか?」
……はい!?
――…///
はああぁぁぁ〜〜?
あまりに予想外な言葉に、年甲斐もなく女子高生みたいに顔を赤らめてしまった。
「ちょっと山口君?!何て事を聞くのよ!?」
顔を真っ赤にしながら、完全怒りモードの声で非難しているのに、彼は至って冷静。
「ですが、課長があまりにも上の空でしたので、女性特有の日かと?」
「あ、あなたね!」
私の非難なんて全く気にもとめない様子の彼。
顔色ひとつ変えないまま、さらっと、呟いた。
「図星ですか?」