それでもあなたに恋をする



「さあ、課長。入りましょう。」


「入りましょうって山口君?ここは社長の自宅よ?そんな勝手に――」




すると、彼はにっこり微笑んだ。


「大丈夫です。それに私達が行かないと始まらないですから。」


「始まるも何も…。歓迎会じゃないじゃない!」


「歓迎会ですよ?」


「…え?」


「僕の。」






極上の笑顔を浮かべて言うんだもの。

開いた口が塞がらなかった。





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